こんな症状をお持ちの方は、視力と引き換えに、体の他の部分に負担がかかっています。
メガネ選びには、「視力」「調整力」「レンズ」「フレーム」「耳や鼻の位置」等、これらの要素を組み合わせることによって最良のメガネが選ばれるのです。
どうぞ、正しい知識を持って負担をかけない目にやさしいメガネを選んでくださいね。分からないことがあれば相談にのらせて頂きますので、お気軽にご来店またはお電話ください!

視力について
『本当に合うメガネはどう選ぶか?』
まずは、あなたの目がどのような状態なのか調べることからはじめます。
サンクスの検査は『両眼解放』検査と言って、普通の検査とは少し異なります。この『両眼解放』検査を行う事によって、あなたの現在の目の状態を正確に把握します。じっくり検査を行うので、2時間ほどかかる場合があります。
問 診
今までどのような不具合が生じていたのか、仕事は何をされているか、メガネをかけて遠くを見る事が多いのか、近くを見ることが多いのか、またその両方かなど、現在の目の状態とこれから作成するメガネの状態を大まかに決める為に、十分なヒアリングを行います。
視力検査
現在メガネを使用されている方は、その状態が目にあっていない場合、フレーム調整から行います。現在メガネをかけられていない方は、裸眼視力(メガネやコンタクトレンズを使わないときの視力)をもっとも自然な状態で検査します。
予備検査
主な検査の他にきき目を調べたり、あなたの目の癖を検査します。
他覚検査
角膜湾曲検査、屈折検査など行います。
自覚検査
検査を受ける人の自覚にそって、よく見えるまたははっきり見えるなど、レンズを変化させて度数を決める方法です。実際にレンズを交換していき、細かい見え方の調整を行います。ここで主に度数を決める作業を行います。
両眼視検査
実生活と同じように、両目を開けた状態で視力の検査を致します。この両眼検査を行う事によって、実生活でメガネをかけた自然な状態での検査が可能になります。
装用検査
視力の検査が終わると、フレームにレンズを入れて装着時の不快感はないか等を、近くと遠くを見ることによってテストします。
調整(フィッティング)について
レンズが決定した後は、フレームの調整を行います。鼻の形や耳の形は個々人によって様々です。ぴったりのレンズやフレームを選んでも、最後のフィテングがうまくいかないと掛心地よいメガネにはなりません。自分にとって最適なメガネの完成にはフィテングは必須作業です。これを画一的に行うと、後日めまいや頭痛の原因となります。
メガネの位置の調整
まずは、鼻梁の位置・鼻幅と耳の位置に基づき鼻にかかるパットや、耳にかけるテンプルの角度や幅の調整を行います。
目とレンズの距離の調整
レンズ裏面と角膜の距離は見え方に影響を及ぼします。一定の距離を保つようにレンズが一番よい状態の位置をキープするように調整します。この距離にブレが生じないように、慎重に目とレンズの距離を調整します。
適切なレンズの傾斜角の調整
通常人が自然な状態でいるときには、ある一定距離の先に視線が行きます。この自然な状態の距離では、目の収縮筋力はリラックスしている状態ですので、丁度『休め』の姿勢に該当します。この『休め』の状態でレンズの傾斜角を決定していきます。
レンズ中心の設計
よく知られている事ですが、人間の体のつくりは左右対称ではありません。右手と左手の大きさが違うように、目も位置や大きさが異なります。この個人差を前提として、レンズの中心が自然に視線と一致するように、レンズの中心設定を行います。
耳や鼻の位置について
鼻パッドが正しく当たっているか
鼻の形はフレーム選びの際とても重要な要素のひとつです。鼻の骨の形や位置により鼻パットの位置が決まります。フレームはパットがメガネ全体の重量の七割を支えているので、鼻に合っていないパットであれば、一部分だけに圧力がかかったり、最悪皮膚を傷めてしまう事になります。反対にパットの位置がよければ、長時間メガネをかけても疲れない要素になります。
テンプルの曲げが耳うしろのカーブに沿っているか
鼻パットの次は、テンプルです。フレームのちょうど後方部分に当たるこの箇所は、角度がきついと頭痛の原因となる事があります。下の図の上段一番右側がその状態になります。加えて、フレームが曲がりはじまる位置が早いと耳を圧迫しますし、メガネが浮き上がってしまいます。遅い場合は頻繁にメガネが下がってしまい、ストレスを感じてしまいます。早すぎず遅すぎない位置を見つける事が大切です。
レンズについて
レンズはガラスとプラスティックの違いのほかにも、屈折率が異なるものや反射防止コーティング等もあり、無色レンズ、カラーレンズと様々です。
レンズはあなたの目にあったものである事は当然ですが、フレームとの相性やデザインも考慮してレンズを選びます。
度数にしても、パソコンの画面に釘付けのようなお仕事をされている方は、画面との距離に合った度数にすることで目の疲れを抑えます。このように、実用性とデザイン性両方を兼ねたレンズを選らばなければなりません。

フレームについて
最近、メガネもおしゃれの小道具としてとらえる人も多くなってきました。しかし光学的に正しく調整できるフレームやレンズを選ばないと、本来の機能を十分発揮できなくなります。
また、度数によってはメガネが重くなったり、レンズ周辺が厚くなり長時間かけていられないというような結果を招くこともあります。メガネは検眼の結果に基づき、正しく調整でき、長時間かけても問題なく、さらによく似合っていなければなりません。
フレームではとくに鼻の部分の構造は大切なポイントになります。メガネの鼻幅が広すぎるとどうしても下がってきます。
また、メガネのテンプル(つる)の長さも適切でなければなりませんし、適度の弾力性も必要です。
フレームは顔の形や耳の形と密接に関わってきますが、フレームの幅、テンプルの長さも適切に調整しなければなりません。店頭に並んでいるフレームで調整をしていないものは、あなたとの相性がよいフレームとは言えません。問題ないと思っていても、メガネがずれる事によって肩が凝ったり、頭痛がしたりする原因にもなりますので、掛け具合を調整する必要が出てきます。
レンズにあったフレームを選ぶ事も重要です。せっかく適切なレンズを作ってもその効果を低下させるようなフレームでは意味がありません。フレームはあなたの一部と言っても過言ではありません。たかがフレームと思わずに慎重に選びましょう。
